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2020.08.13

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【リアルタイム産地】熊本県荒尾市高塚さんの梨園訪問

この記事を書いた人: ピュアリィ
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【リアルタイム産地】熊本県荒尾市高塚さんの梨園訪問


朝6:30、他のスタッフと熊本駅に待ち合わせて、高塚さんの梨畑のある荒尾市に向かった。荒尾市は熊本県内でも、梨の産地として有名な土地で、向かう道中あちこちで梨園や梨販売と書かれた看板を目にした。祝日の早朝ということもあって、道は空いており、予想よりも早く到着できた。
一般道から細い道に少し入り込んで、そこには高塚さんがご自身で基礎から建てたログハウスと、梨畑があった。さっそく畑を案内して頂いた。高塚さんは60歳まで消防士をやられていて、消防士を辞められてから本格的に今の梨園を引き継がれた。
元々は高塚さんのお母様が開墾して、梨畑を作られた。敷地は緩やかな斜面になっており、梨以外にも柑橘類や雑木林、お茶の木などがある。
梨が植えてある区画に向かう通路は草が刈られているが、梨の木の周辺は意図的に草が残されていた。
夏場の気温が高過ぎて、今まで主力だった「新高」という品種は実が煮えてしまい、痛んでしまうことが多くなった。現在の気候に適応するのが難しくなってきているそうだ。
少しでも夏場の高温を緩和するために、梨の木の周辺の草は刈らずに残すことで、日陰を作り、地表の温度が上がるのを防いでいる。地面が露出せず、草に覆われていることで、適度に土壌水分が保たれ、微生物にとっても快適な環境になっている。


そのため梨の周辺を歩くと、土がふかふかで気持ちよかった。草丈が高く、身を隠すことができるので野ウサギのすみかにもなっているそうだ。
以前に比べての、冬場の暖冬傾向、夏場の極端な暑さを考えて、新たに植える梨の木は、「豊水」「あきづき」という品種に切り替えているそうだ。さらに暑さに強いレモン、バレンシアオレンジ、パール柑などの柑橘類も増やされている。
毎年2月から3月に、花がつく前の季節に一度だけマシン油を散布して、カイガラムシの予防をされている。以前はカイガラムシだけでなく害虫による被害が多かったそうだが、草を残すようになり、土壌環境が変化したのか、以前に比べ被害は小さくなり、年間で1回だけの使用に減少した。
畑を一緒に回っていて、梨の葉が虫に食われていたが、「そのくらいだったら大丈夫」と許容されていた。今後は農薬も肥料も使わないでの栽培を目指されている。
最近になって農薬、肥料を使わないで野菜の栽培を始められた。野菜を観察することで、土と根の関係性や、肥料の有無による成長スピードの違いがより分かるようになったそうだ。今年は初めて種とりにチャレンジしたそうだ。
頻繁に近隣にある図書館に足を運んでは、植物に関する論文や文献を読んで、なぜそうなるのか、説明がつかないのが嫌いで、科学的な根拠を調べているそうだ。山歩きが好きで、自然林が残っている山に行っては、梨畑と何が違うのか?観察してヒントを得ているそうだ。
本格的に梨栽培を引きついで5年が経ち、梨畑での観察、野菜畑での観察、自然林での観察、論文や文献から得た知識が繋がり、とにかく今は楽しいそうだ。また梨の収穫が始まったら、伺ってみたいなと思います。

文 宅配 川嶋