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2020.08.10

その他

『リアルタイム産地』九州豪雨 人吉災害支援 ―自然栽培農家たちの決意と未来のために―④

この記事を書いた人: ピュアリィ
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文 宅配  松田 奈三

毎日のようにテレビや新聞などで状況を把握しているつもりでしたが、実際に目の当たりにした現状は、想像を超えるものでした。

今回片付けのお手伝いを行う西さん宅に到着すると、伺っていた通り1階部分は水に浸かっていたことが露わになっており、家の前の田畑には土砂が積もり、車が数台埋まったままという状況に、まず衝撃を隠せず立ちすくんでしまいました。しかしながら、一番驚いたのは、そんな現状の中でも私たちを笑顔で快く迎えてくださった西さんの姿です。

その笑顔に応えたい!と素直に感じ、他のボランティアの方々に混じって作業を始めました。「作業小屋を使えるようにしたい」という要望に沿うよう、小屋の前に埋まっている軽トラックを土砂から出してどかし、作業小屋の土砂を掻き出し、使用できなくなったものを処理する。

行う作業はすぐに把握できたものの、土砂を掻き出す作業は思った以上の力仕事で、まずここで自然の偉力を見せつけられます。

また、当日は幸い晴れ間の見える天候でしたが、暑さと土砂の重さとぬかるむ足場に「こんな中、日々片付けに追われるご苦労は、想像できないくらい大変なものだろうな」と現地の方々のご苦労を、痛感しました。

作業を終えた後に見せていただいた自然栽培の里芋畑は、周りの田畑同様、土砂に埋もれている中にも、しっかりと自立した里芋の葉が立派に育っています。思わず「すごい!!」という言葉にならないような想いがこみ上げてくると同時に、「○○が無いと・・」とつい発想してしまう、人間の愚かさや弱さを受け止めなければ・・と思いました。

「自然って、本当にすごいもんですね」と仰る西さんの言葉には、自然の怖さも、再生する希望も含まれていて、どうかこの里芋畑は無事に収穫できますように・・と祈る気持ちで後にしました。

今回現地に行き強く感じたのは、辛い状況の中、笑顔でいらっしゃる西さんと仲間の方々の希望と強さでした。一人の力は微力ですが、人と人とが助け合うことのエネルギーの強さや尊さを感じずにはいられません。

まだまだ日常へ戻るには、莫大な時間がかかるだろうと思います。

そして人吉に限らず、全国で被害が広がっている今、それぞれができる支援を今後も続けていき、希望の持てる未来を作っていけたらと思います。